青胡桃ノチノち愛でる山の幸 〜 夏至のお酒 nochino 仕込みました

  • 2016.06.24 Friday
  • 10:32

胡桃の木になる青胡桃6/24 今日は聖ジョバンニの日(La Festa di San Giovanni)なのだそうです。

そして、イタリア北部には、この ”聖ジョバンニの夜にもいだ青い胡桃” で漬けるお酒があるそうです。

 

温和堂は一昨日6/22のお昼間に、神奈川県・藤野の里山で育つ自然栽培の胡桃の木から掌一盛り分の青胡桃を手もぎしてきました。

 

パーマカルチャー実習コース同期のお仲間から、この青い未熟の胡桃を使ったイタリアの果実酒がある、と伺いまったく初めてのことですがトライしてみました。

 

イタリア北部、バルサミコの産地として知られるエミリア・ロマーニャ州に伝わる果実酒、nochino(ノチーノ)またはnochello(ノチェロ)。

胡桃はこの地域に古くより多く植生している植物だそうで、この土地ならではのお酒。

nochinoの起源は、紀元前5世紀ころから紀元前1世紀ローマ帝国によるガリア侵攻で西方に駆逐されるまでヨーロッパに先住していたケルト(ゲール)系の民の時代に遡るのだそう。(ヨーロッパ全域としては紀元前8世紀ころから。イタリア北部には紀元前5世紀ころからといわれる)

 

その名残は、冒頭の ”聖ジョバンニの夜にもいだ青い胡桃” にあるようです。聖ジョバンニの日は夏至の日に近接する日。

太陽の進行をもとにした古代ケルト暦のなかで一年で最も陽の力の強い日である夏至は、再生のお祭りの日。

ノチーノはパワフルな陽光を1日浴びた青い胡桃をその夜に摘んでつくるお酒。洗い、水分をとった胡桃胡桃の果実

 

古い言い伝えにはこのほかにもいくつか決まりごとがあるそうです。

未熟の青い実を、手練れの女性が裸足で木登りして手もぎすること。

聖ジョバンニの夜にもいだ実は朝露がおりるまで草に置いておくこと。

胡桃もぎに行く時には焚き火をすること。漬ける実の数はかならず奇数である必要があること。

作業に金属を用いてはならない。これは胡桃に多く含まれる油脂分が金気による傷で酸化することを防ぐためと推測されます。

 

ノチーノは、消化を促す食後酒として嗜まれるようです。

少量をそのままいただくか、またはアイスクリームのトッピングとしてデザートに食されることもあるとか。

胡桃に含まれるタンニンやポリフェノールによる抗酸化作用があるようですが、nochino酒の薬効の科学的検証はまだ発表されていないのだそうです。(どなたか是非検証してみてください)

 

レシピは、各家庭それぞれ。スパイスの塩梅で、”ウチの味”を出しているのでしょうね。

インターネットは便利なもので世界中の自慢のレシピをみることができます。

日本語と英語のものだけでも、30〜40ほどのレシピが見つかり見比べてみると、スパイスをいれたりいれなかったり、スパイスを砂糖で煮詰めてからあとからいれたり、葉っぱをいれたり入れなかったり、強めのスピリタスで漬けたものや白ワインで漬けたものなど、本当におウチの数だけレシピがあるようです。

どのレシピでも共通していたことは以下の5点。

nochino

★胡桃がしっかり隠れる量のお酒を使う。

★レモンやオレンジなど柑橘類の皮を入れる。

★頻繁によく振る。(毎日を推奨しているレシピ多い)

★涼しいところで醸造

★胡桃やスパイスは取り除き、漉した液をしっかり瓶詰めして冷暗所で貯蔵。

 

 

 

 

温和堂は、砂糖の味が苦手なので代わりに蜂蜜を使いました。イタリアに敬意を表しイタリアのオーガニック蜂蜜で。

分量は適当です。出来上がってからのお楽しみです。

あっという間に黒くなってしまったので少々苦味がきつめになるように思い、蜂蜜は多めにしています。

 

未熟鬼胡桃:15粒(奇数にしておきました。1/4にカット。)

スピリタス:500ml

蜂蜜:400g

肉桂:8〜10グラムほど

クローヴ:5粒

無農薬レモンの皮:一つ分

 

生胡桃のタンニン酸は思いの外つよく、手が染まりました。手に染みます

調べてみると、青胡桃は草木染めの染料にもつかわれるのですね。

 

4ヶ月経ったころから飲み始められるとのこと。しばらく瓶振りを楽しい日課とします。

再生パワーのつまったノチーノを愛でるのが楽しみです。どんなお味に仕上がるかな。

梅の日の梅仕事

  • 2016.06.06 Monday
  • 23:45
梅仕事1今日、6/6は梅の日なのだそうです。

ときは室町後期1545年。
長引く晴天からの日照りに悩まされていたところ、後奈良天皇が神のお告げを受けます。
お告げに従い、梅を賀茂神社の賀茂別雷神に奉納し祈祷を捧げると雷鳴とともに天水が降り、五穀豊穣となった、という故事にちなむのだそうです。
また梅を奉納して降った雨を梅雨と呼ぶようになったのだとか。

温和堂にもちょうど昨夜、福岡の祖母の庭で収穫した梅が宅配されました。
一晩追熟させ、今日約2kgほどの梅仕事をしました。
梅干し用の塩漬け梅と、糖分を使わない梅酵素ジュースです。

昨年は、6月半ばの七十二候の「梅子黄(梅の実黄なる)」に梅仕事をしたことを考えると
今年は少し早い梅仕事始めです。

梅仕事の醍醐味は、その香りです。
ジメジメとした梅雨の重たい湿り気のなか、ぱぁっと立ち上る梅の香気。
梅仕事をするようになってから、梅雨の憂鬱感が軽減しました。

市場に赤紫蘇が出回るようになる7月上旬から中旬までは、あがってきた梅酢で梅の実を浸しカビないように気をつけます。
赤紫蘇を入れない、白梅干しはこのまま土用干しまで梅酢をあげながら待ちます。
赤梅干しは、塩もみしてアクを抜いた赤紫蘇を梅酢につけ、塩漬け梅に色をつけていきます。
第二弾の梅仕事、去年の模様はこちらから。

さぁ、今日仕込んだ塩漬け梅は明日どれくらいの梅酢をあげてくれるでしょうか?
東京で漬けた梅干し用梅は、18%の塩梅としました。

たのしみですね!

 

注連縄ご用意いたしました

  • 2015.12.25 Friday
  • 12:44
八咫烏の注連縄
年末年始の温和堂は、本日12/25より来年1/5まで長めのお休みを頂いております。

一年間、長いようで瞬く間でしたが多くの豊かな出会いに恵まれました。
今年一年、皆々さまとご縁を結んで頂きましたことに心からの感謝を申し上げます。
これからもよろしくお願い致します。


さて、治療室の壁に掲げているこの注連縄、ご来院の方々があら何の注連縄?と頸を傾げられます。
がっしりとした翼、嘴、三本の脚。
そうです、八咫烏です。
サッカー日本代表のユニフォームの中にも居わしますが、元々は紀伊半島の熊野大社で、熊野大神にお仕えする導きの神様です。

先月十一月に、熊野大社に八咫烏の大注連縄を毎年奉納されている、うぶすな (http://www.ubusuna-shop.com/  ) さん直伝の注連縄つくりワークショップに参加しました。

予めある程度、綯(な)ってある材料をご用意頂いたのですが、見るは易し、つくるは難し。九割方はうぶすなの方々のサポートにより仕上がりました。

途中、茶人の目黒公久さんに淹れて頂いた温かい山椒のお茶の清冽な香りに一息つきながら、うぶすな代表の浅井さんのお話を伺いました。

奉納される八咫烏さんは今回作ったものの10倍はあるという大物。それも二体。出来た注連縄を飾るのもひと仕事。縄綯いから製作まで緻密な計画とそれは大変な力仕事のようでした。

うぶすなさん製作の八咫烏注連縄は、熊野大社さんに通年で掲げられているそうです。お詣りに行かれる方は少し目線を上げて探してみて下さい。

結ぶということが、こんなに難しいとは思いませんでした。真結びにトライするのですが、固結びにしかならない自分が、いと歯がゆく。。

縄も人も結い合わさって強靭となり、必要あらば、解れることもまた叶う。縁あればまた結び合って形を成す。

病は、ややこしく絡まり合った結び目。結ぼったこともなにかの縁。ハサミでちょきんと切って終わずに、絡まりの声を聞きながら、解れを取り戻して貰いましょう。一つ一つの本来の機能を取り戻せたら、また緩やかに結い合って全体としてのしなやかな力を取り戻していく。

八咫烏の注連縄さんには、そんな結いを導いて頂けたらよいな、と思い治療室に掲げています。

心とからだ、ひとと自然との穏やかな結いのある新年をお迎え下さいます様に。

冬至る 湯船にお日様浮かべてほっ

  • 2015.12.22 Tuesday
  • 11:45
柚子湯今日は冬至。一年で最も陽の差す時間が短い日。
日照時間はこの日を境に徐々に徐々に伸びてきますが、本格的な寒さはこれから。

冬至ときいて、一番に頭に浮かぶのが柚子、である方は多いかと思います。

「柚子は冬至までに収穫を!」
いつもお庭の柚子をお分けくださる温和堂のクライアントさんから教えていただきました。
冬至を過ぎると、柚子は種を残すほうにエネルギーを向け始めるのだそうで、冬至過ぎに収穫した柚子はフガフガし始めるのだそうです。

頂いたお庭の柚子を櫛形に切り、お湯を注いで飲む柚子湯。爽やかな酸味のなかにしっかりと文旦のような甘みがあってほんとうに、綺麗なお味の柚子です。旬の滋味をありがとうございます!

冬至の日は、飲む柚子湯よりも、入る柚子湯ですね。柚子湯はからだを芯から温めてくれます。何も入れないお湯よりも湯冷めしにくい、ことを検証する番組を5年ほど前に視聴しました。
柚子湯のほかには、冬至ころまで保存が利いて追熟が最高潮に達し甘みを増したかぼちゃを食したり、「ん」のつくものを食すことで運がつく、など。
お天道様を中心に生きてきた先人は、冬至の今日に様々な暮らしごとの言い伝えを残してくれています。

温和堂は、みかん、れんこん、にんじんを食しました!




「綿柎開」和棉花が開花しました

  • 2015.08.24 Monday
  • 23:13
綿柎開今朝、温和堂のベランダ菜園の和棉が開花しました。
暦をひもとくと昨日8/23は立春から数えて二百十日目、二十四節気の「処暑(しょしょ)」、生活暦の七十二候の第四十候「綿柎開(めんぷひらく)」にあたる日でした。 
「綿柎開」。柎は”はなしべ”と読み、綿実のできる子房を覆う花萼(がく)の別名。棉(わた)の本来の種蒔きどきである五月に種まきをしたものは、暦通りに綿柎が開いています。温和堂の和棉の種まきは6月頭と周回遅れとなったため、いまようやく花を開いたという具合です。受粉し、綿柎が開くまではあと数日ほど必要でしょうか。
地球上に太陽の光が最も長く降り注いだ夏至の日(6/22)から約60日が経とうとしています。会津和綿の綿花日照時間は次第に短くなり、朝晩の気温も涼しくなり、徐々に季節は秋そして冬へと移ろいでいきます。夏の太陽光を享け成長した棉は、初秋に
柎を開き、綿実のなかで種を成熟させ霜がおりる10月ころに綿花の収穫となります。
右手の2枚の画像は8/21撮影の、柎(はなしべ)が開いた綿花。和綿在来種を復活栽培の試みをされている千葉・市川の畑で育った会津綿(右)と鳥取・伯州綿弓ヶ浜(左)の綿花。
温和堂のプランター菜園で開花した和棉も伯州棉の弓ヶ浜です。
自然農のお仲間から、種を分かち合いして頂きました。
種をお分けいただいた直後に、ナマケモノ倶楽部さん主催のコットンレボリューションというワークショップがあることを知り、わた紡ぎと糸繰りの会に参加しました。その会で初めて、和棉の綿花は下を向いて付くこと、そして和棉にはほかの地域の綿花よりも多く油脂分が含まれることを知りました。多雨の日本の風土において未熟なたねが流出してしまわないように和棉が環境適応した結果なのだそうです。(椿も同じように油分で自らを多雨に適応させています。ベランダ借景 冬編:椿
実は和棉の栽培は明治期に一度ほぼ消滅したということを知りました。江戸時代各地で工夫され盛んに栽培されていた和棉でしたが、明治維新後、特に明治29年1896年に輸入綿花の関税が撤廃されるや競争力の弱い和棉栽培は一気に衰退していったそうです。(調べると1896年というのは、欧米諸国では第二次産業革命によるモノ余りの大不況の終盤期にあたります。この関税撤廃は日本に綿製品の販路を求めたという流れなのでしょうか。) 

温和堂の手元に届いた棉のたねも、近年栽培復興され始めた自家採種のたねでした。日本各地に辛うじて残された和棉のたねを復興栽培されている千葉の鴨川和棉農園さんの和棉を通してわた布団の復興活動をされている親松寝具店さん栽培のたね。とても詳細な和棉のブックレットもたねと一緒に温和堂に届きました。いつかどこかでお会いできるとよいな、と思っていましたら、なんと8/21のコットンレボリューションのワークショップで親松さんご本人とお会いすることができました。
不思議なご縁に喜びながら親松さんにお話を伺っていましたら、昔は女の子が生まれたら庭にわたを植えたのだそうです。
綿花を採ってわたを紡ぎ糸を繰り、を毎年繰り返していくと、女の子がお嫁入りするころには立派な布団が用意できたのだそうです。布団はそんな大切な嫁入り道具だったため、火事のときは布団を抱えて逃げたのだそうです。

8/21のコットンレボリューションのお話は、私たちが生きることについて考えるよい機会でもありました。また項を改めてしたためさせていただきます。

 
リンク
親松寝具店さんの和棉布団の活動について   http://futon-support.jimdo.com

梅子黄 〜梅しごと・壱〜

  • 2015.06.16 Tuesday
  • 16:16
梅子黄グレゴリオ暦6/16の今日は、和暦の皐月の朔日(ついたち。)
暮らし暦・七十二候では「梅子黄(梅の実黄なる)」です。


甘酒入り小豆汁

今日温和堂で施術後にお出ししたお茶は、お朔日恒例小豆ごはんの副産物、少し塩をした小豆の茹で汁に甘酒を加えたもの。小豆には、からだの中の余剰な水分=浮腫みを捌く袪湿の働きがあります。
加えて蒸し暑い梅雨時期に弱りがちな胃腸の調子を立て直してくれる作用もあります。
 
さて、「梅子黄」梅の実が黄色くなったら梅仕事です。
じめじめしてあまり気が乗らない梅雨時期に五感を愉しませてくれるのが、熟した梅の芳香です。
梅の蜂蜜漬け温和堂は一昨年前に梅仕事デビューをしました。手始めは完熟梅の蜂蜜漬け。漬けて一週間もすると梅の果汁が蜂蜜の中に浸透し醗酵を始めます。そのまま梅酒になりそうな勢いですが、一年経ったものは甘み控えめの酸っぱい梅ジュースになります。疲労困憊の時に薄めて頂くと滋味が沁み渡りじわじわと元気が快復してきます。

 

今年は元日に自家製梅干しを漬けます!と宣言しました。
梅仕事一覧
そうしたらなんと!福岡の祖母から、庭の梅を5キロ程をいただきました。梅エキス枝つきで送っていただいたくらい新鮮な梅の実。青梅で作る梅エキスも仕込んでみました。
擦った青梅をとろ火で煮詰める。8粒の青梅から僅か9g。できたものを見てみるともう少し飴色になるまで煮詰めたほうがもちがよさそうです。。梅仕事のなかでもひときわ根気のいる作業ですが、長く楽しめる仕上がりとなります。このエキスを丸薬状にしたものが、梅丹本舗の梅丹です。青梅の成分を凝縮させた梅エキスはその殺菌力と胃腸を整える妙薬として、古来より家薬として各家庭で作られていたとのこと。

梅エキスの他には、蜂蜜漬け、リジュベラック漬け(3日目からシュワシュワしてきました!毎朝飲んでます!)、蜂蜜焼酎漬け、青梅ジャムを仕込みつつ、2、3日追熟して梅が黄色くなってきたところで大本命の梅干しの仕込みです!!

梅酢ヘタをとった梅に塩をしてしばらくすると、浸透により梅の果汁がじわじわとでてきます。梅果汁の浸出に伴い、得も言われぬ梅の甘酸っぱい芳香が部屋に充満してきました。
これは梅仕事をしないと体験できない至福のご褒美です!!!

塩が溶けきり梅果汁があがってきたら、梅酢の出来上がりです。
この頃になると赤紫蘇が出回り始めます。塩もみした赤紫蘇と混ぜて赤い梅干しになります。
しかし、まだこのままですと梅の塩漬けです。梅雨が明けた夏の土用に梅酢を切り天日干ししてようやく梅干しとなります。季節の移ろいを梅仕事を通じて感じる事ができるのも手仕事の醍醐味ですね!

赤紫蘇なしの塩だけの梅干しは白梅干しといいます。
赤紫蘇入りの梅干しがつくられ始めたのは、江戸時代初期元禄年間ころからなのだそうです。お目出度い赤色が好まれたのとまた、旬の短い赤紫蘇を長く利用しようという赤紫蘇の保存目的もあったそうです。

梅は古来より日本の人たちを治し、滋養してきた素晴らしい果実です。
以前のおんわぶろぐの投稿もご一読ください!「福茶梅うめ

梅の香りで梅雨もたのしくすごしましょう!!

夏も近づく♪

  • 2015.05.02 Saturday
  • 12:28
 

夏も近づく八十八夜♪
薄荷湯初夏です。
今日5/2は和暦の三月十四日。農事の要暦である雑節の八十八夜です。

立春から数えて八十八夜を過ぎるこの頃にはもう霜もおりなくなるのでどんどん種蒔きをしましょう!
という暦です。ちょうど5/4の満月の直前にもあたるので種蒔きには適していますね。

さて、今日の温和堂の湯茶は、新茶ではありませんが摘みたて初物の薄荷湯です。

この薄荷は温和堂のプランターで根だけになって越冬し元気に芽を出してくれました。新芽の勢いが強くプランターが薄荷に占拠されつつあります。

 

「初ものを食べると七十五日長生きする。」とは江戸時代の人々の言葉ですが、旬のハシリのものには、その季節に必要な滋養と力が備わっています。薄荷

薄荷は和種薄荷(JapaneseMint)と呼ばれ、西洋のミントとは種を別とするシソ科の宿根性植物。沖縄から北海道まで日本各地でみられるそうです。日本列島の自生種とも、中国大陸から渡来したとも云われていてその出自は定かではないようです。
日本にある現存最古の薬物辞典『本草和名』(918年)に、中国の薄荷は日本の”目草(めぐさ)”に相当するという記述があるので、大陸渡来の文化が入り込む以前から薄荷に相当する植物は身近なものだったということでしょうか。

中医学的薄荷を分類を書き記します。
【薄荷】
涼性:からだを涼やかにする
辛味、苦味:辛味で温め体表に発散させ(発汗)肺に入る。苦味でからだの中に滞る水分を乾かし排出させ、心に入る。
通経:肺、心
効能:発汗作用  清熱作用  駆風作用 
薬理作用:芳香性。中枢抑制作用、鎮痙・運動抑制作用、末梢血管拡張作用。  
 

初夏の陽射しで上昇したからだの中の熱気を発散させつつ、梅雨の兆しのそこはかとない湿気を排出させる。
薄荷湯はまさにこの時期に最適の湯茶ですね!

朔旦冬至  月も陽も新たなる日

  • 2014.12.22 Monday
  • 14:28
金柑茶本日2014年12月22日は、今年最後の新月と冬至が重なる珍しい日です。

朔日は、新月のこと。旦は夜明け、日の新たなることを示す語。
つまり、月にとっても太陽にとっても新たな幕開けの日です。
朔日と冬至が重なることはめずらしく、十九年に一度なのだそう。
(江戸時代1844年に改暦された天保暦以降、和暦の改訂はされていないので、天文学的、地学的には厳密には時期がずれているかもしれませんが。。。。)  
画像は金柑茶。

秋から真冬へ。日照時間が短くなるとともにどんどんと受ける太陽のエネルギーは弱くなり、冬至の最短日照時間で弱さを極めます。
そして、冬至の今日から徐々に日照時間は長くなり、春へと向かっていく。

満月で満ちた月が欠けていき、新月からまたあらたに満ちゆく月となる。

陰が極まり、陽へとむかっていくその切り替わりの日です。

日常のカレンダーでは、歳末たけなわで慌ただしい最中ですが、今日は月と陽のあらたなパワーを感じ、
これから向かう十九年の立志をしてみるのもよいかもしれません。

「ん」づくし柚子籠蒸しそして、運がつくように、なんきん、れんこん、だいこん、にんじん、いんげん、きんかん、かんてんなど「ん」のつく旬の食材を食し、旬のパワーあふれる柚子湯につかって芯から温まり、寒さにまけないからだづくりもお忘れなく!


なんきん=かぼちゃは収穫後しばらく置いて追熟させることで甘味を増す、といわれます。晩夏から初秋にかけ収穫され貯蔵されたかぼちゃ、冬至のいまごろが食べ頃、なのだそう。

めぐるめぐる:夏至り、羽化しとびだつ天道虫

  • 2014.06.25 Wednesday
  • 17:31
二十四節気の夏至。小暑(今年は7/7)までの期間。(※てんとう虫画像閲覧注意です。)
2014年の夏至日は6/21でした。夏至の日は一年で最も日照時間の長い日。
そしてこの日を境に日いちにちと日照時間は短く、夜が長くなり少しずつ冬に向かいます。
太陽の光によって生きている生き物たちすべてにとって、夏はいのちがみなぎる季節です。植物や昆虫、もちろん私たち人間も太陽光の量や強さ、日照時間を感知していのちを育んでいます。 生命力に満ちた夏は、次の世代のいのちをはぐぐむための出会いの季節でもあります。
Wikipediaによると、キリスト教以前のヨーロッパでは古来夏至は恋の季節なのだとか。 日本の風習では出会いのお祭りは夏至ではなく、大暑を過ぎてからの夏祭りがそれに相当するのでしょうか。夏至のころは日本では田植えなど農繁期に重なる時期ですし、梅雨の最中では恋すら鬱陶しいのかもしれませんね。


1juneさて、てんとう虫。お天道さまに向かって飛ぶことからお天道さんの虫=天道虫、と呼ばれるのだとか。 二十四節気では天道虫は、夏至より二気前5月の最終週から6月の頭にあたる小満に登場します。小満のころは雨量が増え、草が勢いを増してきます。瑞々しい葉を出す植物から栄養をうけるアブラムシも総力をあげて子孫を増やし始めます。てんとう虫には アブラムシを主食とする種があります。アブラムシの増え始める小満のころから、つやつやの甲冑に二つ星や四つ星を載せた天道虫がみられるようになってきま す。

温和堂は昨年より、蔬菜をベランダでプランター栽培しています。
秋蒔きのタネをとるために育てているダイコンが開花を前にして、葉も蕾も全体的にアブラムシまみれとなってしまいました。タネどころか開花すら危ぶまれていたそんな6月の初頭、1匹のてんとう虫が飛来してきてくれました。
右上の写真がそのてんとう虫です。
grub-ladybird見事な仕事ぶりには舌をまきました。増強すべく散歩道で数匹のてんとう虫をリクルート。てんとう虫たちの大活躍のおかげさまにて無事にダイコンは結実してくれました。アブラムシの勢いはまだまだ止まらない様子でしたが肝腎のてんとう虫は2匹を残して飛び去ってしまいました。新しいてんとう虫をお誘 いするかどうか悩んでいた6/10の朝、15匹ほどの黒いゲジゲジした小さな虫がアブラムシを盛んに捕食してるのを発見しました。そうです。Baby ladybird、てんとう虫の幼虫が生まれていたのです。
ちいさなプランターのなかの、循環型の生態系です。

蛹になる瞬間grub-ladybird26/17の朝、ダイコンに水をまいていたときオレンジ色の光の瞬きを感じふと目をやると、ダイコン種の鞘の上にいた幼虫が、ポンっとオレンジ色の蛹に変態した瞬間でした。
左の画像は、変態後数秒したところ。右の図のような黒字にオレンジ模様のゲジゲジが、一瞬でオレンジ色の球体に変化したのです。

この瞬間のてんとう虫をみて、お天道さんの虫という名付けの妙を感じいりました。

実はてんとう虫が蛹になることは、初めて知りました。この時も羽化したのだと思い込んでいたのです。ところが1時間経っても、半日過ぎても二日目になってもじっとしています。時折からだを直角にして脱皮するような動きをみせるものの、その場から動きません。


そして4日目、夏至日前日の朝に、天道虫の羽化の瞬間に居合わせることができましたemergence 02。この瞬間もまた、小さなお天道さんがポンっと出てきたのです。数時間抜け殻の付近でじっとしている間に次第に色素が体にでてきました。15匹ほどいた幼虫はすべて、黒地に赤の二星紋の姿に羽化していました。奇しくも6月頭に飛来してきてくれたてんとう虫の個体と同じ柄です。
羽化した後も数匹は、残っているアブラムシを堪能しています。数匹は新天地を求め元気に飛びたっていきました。


そんな折、“「生物農薬」で販売される飛ばないテントウムシ“ というニュース記事を目にしました。
広島県にある近畿中国四国農業研究センターが、飛行能力の低いテントウムシをかけ合わせることで、'飛ばない'テントウムシを開発。「生物農薬」として販売するのだそう。

無農薬、無肥料栽培をするうえで、虫やコンパニオンプランツはたいせつな相方です。私も大いなる恩恵に授かりました。
自然農法を実践されているプロの先輩方は、「アブラムシが発生するのにも理由がある。土壌の残留農薬、または作物の病気に起因する可能性を考慮してみる。」とコメントされています。
「アブラムシ対策としてはてんとう虫には長居してもらえると助かるなぁ」とは思いつつも、飛び立っていったてんとう虫の姿は「然るべき時が来て然るべきところへ行ったのですね」と見送りました。
掛け合わせにより飛ばなくしたてんとう虫達とはいえ、必要となれば飛ぶように遺伝子が突然変異を起こして人類から飛び去る日がくるかもしれません。
飛ばないテントウムシによる対応は、人体における病変への鎮痛剤などの対症療法。当座をしのぐために必要なことではあります。
しかし人体における生活様式の見直しにあたる根本治療である、土壌や環境の見直しが伴ってこその解決になるのでしょう。
家庭栽培レベルと商用の栽培とでは、事情は異なることでしょうが、自分のからだに置き換えてみるとするべきことがみえてきます。血液がからだを潤滑にめぐるように。


 

歳神さまおこしやす

  • 2013.12.27 Friday
  • 20:02
今日は大安でお日柄もよく、ということで温和堂も玄関と治療室に門松を飾りました。
門松は歳神さまの拠り所=お輿、乗り物ということで、年始にだけ各家庭を訪問してくださる、という歳神さまにお越しいただくための乗り物として玄関にかざります。
二十九日に松=苦松ということで縁起がわるいとされ、二十八日までに飾っておくとよいそうです。
お正月かざりについての過去ブログはこちら


温和堂は、年内は12/31(火)午前中まで開いています。
年明けは1/4(土)からとなります。

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