天長地久  祖母と三陰交

  • 2013.07.08 Monday
  • 12:27
 「天長地久」てんちょうちきゅう。<<老子・七章>>
天は長く地は久し。天や地は、私心なく他者を優先して生きているがゆえに長生する。
「天長地久。 
天地所以能長且久者。以其不自生。故能長生。 
是以聖人。後其身而身先。外其身而身存。 
非以其無私耶。故能成其私。」 
左の書は、99歳と半年になる祖母がデイサービスで書きあげたもの。認知症の薬の副作用で手指の企図振戦や丸薬まるめ運動といったパーキンソニズムがみられる祖母ですが、筆をもつとこの通り。ブレや震えの全くない伸びやかな文字が気持ちよく半紙の上におろされています。 「天」の字が「矢」になっていますがそこはご愛嬌。いやもしかしたら「矢=天に誓う」という意味を込めて書かれたものかもしれません。

二年前、五月と七月の二ヶ月の間に相次いで二人の息子たちに先立たれてしまった祖母。直後は「私のほうが先にいくっとが。。」と涙にくれていた祖母でしたが三回忌は涙のない穏やかなご法事となりました。三月の白寿のお祝いのときより足腰がすこし弱られたようですが、変わらず週5日のデイサービスに自宅から通っています。祖母の自宅暮らしをサポートしてくださっている方々に感謝です。

例年よりも雨が少ない福岡だったそうですが、急に湿度と温度があがってきたせいか、脾と腎のお疲れがみられた祖母の三陰交に、金の鍉鍼(ていしん)でお手当させていただきました。
天長地久。ごゆるりとおすこやかにお過ごしくださいね、おばあちゃん。


足三里に感謝!の新年の幕開けとなりました!

  • 2013.01.02 Wednesday
  • 21:08
新年明けましておめでとうございます。
東京は気持ちよい晴天の元日でした。
上空は強風で、昨年の名残りを一掃するかのように雲を吹き流していました。
一掃といいますと、実は温和堂も
からだの澱を一掃していました。大変な不養生で恥ずかしい限りですが、昨年末の暴飲暴食が祟りました。。。

体調のアンバランスは一日にして生らず。
師走後半はかなりの高い頻度で、飲食不摂生をしていました。からだが自ら、処理能力オーバーとなったものを一掃してくれたことに感謝しています。

今回温和堂が行ったセルフ鍼灸を紹介します。
足三里 というツボが膝蓋骨(膝小僧)の下、むこうずね(脛骨)の少し外側にあります。
足三里は膝や脚の不調を整えるほかに、胃腸の調子を整える名穴として古来から使われています。今回の温和堂には胃腸の疲弊が大元にあり、ツボの状態を探ってみると力なく凹んでいたため、足三里を使いました。
ツボの取り方は、脛骨を指で下の方からさすり上げていき、自然と指が止まる高さのところ。
または、膝のお皿の上部に親指を置きお皿の外側を人差し指で囲むように手のひらで膝の外側を覆います。その時中指が当たる高さのところ。この高さのところで凹んでいたり、軽く圧をかけてズーンとした感触があるところが、その日のあなたの足三里です。(ツボは動きます。)

このツボに灸頭鍼という施術を行いました。鍼の先にもぐさの塊をつけてツボにお灸の暖かさを補うことにしました。
刺鍼しただけで、みぞおちの辺りの気持ち悪い閉塞感がスーっと抜けていきました。
そこにお灸の温感が加わると呼吸も楽になってきたのが実感できました。


もうひとつ、食あたりの特効穴として有名な裏内庭というツボも使いました。ここには、もぐさを捻る直接灸を用いました。温和堂のバイブルの一つである、昭和の名鍼灸師、澤田健先生の治療法をまとめた、代田文誌先生著の「沢田流聞書 鍼灸眞髄」にも、”この穴に灸して熱さを感じない時は食傷(食あたり)である。その熱くなるまで幾壮でも灸すると、食傷が即座に治る。”とあります。
今回は、15壮(写真のように米粒の半分の大きさにひねったもぐさ15個目)でようやく熱さを感じました。食あたり、だったのでしょうか。。。

下痢となったときに重要なことは、下痢するに任せることです。下痢は、からだにとって不要なものを排出する自然治癒の機構ですので、止瀉薬などで排出を邪魔してしまうと長期化あるいは複雑化してしまいます。次に排出を扶けるために、なる丈多くのお白湯を摂りましょう。冷たい水ではなく。内臓が快適に機能するのは、37℃〜39℃の深部体温の環境と言われています。その温度になるべく近いほうが胃腸の負担が軽く済みます。余談ですが、中国の鉄道にはお湯も出る給水器が併設されているように、健康のために温水を飲む習慣が根付いているそうです。今後、変化していくのかもしれませんが。。。

大量の水様便が出たときには、お白湯のほかに電解質も補う必要がありますので、梅干しや岩塩なども併せて摂られることをオススメします。アルカリイオン飲料でもよいのですが、冷たいものは避け常温以上の温度での摂取を心がけてください。医療機関でもこういう状態のときは生理食塩水の点滴など、電解質と水分補給の処置がなされます。

もうひとつ大切なことは、体を休めることです。だるい倦怠感はからだからの「活動休止して、排出に専念して!」というシグナルです。

年越しそばもお雑煮もおせち料理も食べられず、ようやく二日の昼食から林檎やお漬物中心に食事に復帰することができましたが、足三里、裏内庭の二つの妙穴の妙味を堪能することができた新年の幕開けとなりました。

皆様もくれぐれも、からだをいたわって飲食をされてください。
人は食事によって生きていますから!

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