日々是新たなり〜Dr.山元のYNSA臨床研修に参加して

  • 2016.04.15 Friday
  • 18:06
昨晩の熊本の地震で被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げ、皆様の平安を祈念いたします。

 
山元先生とご一緒に
4/4〜8日までの5日間、宮崎の青島と日南の病院にてYNSA(山元式新頭針療法)の臨床研修に参加して参りました。
昨年9月に次ぎ二度目の参加。毎秒毎分が学びに満ちた充実した研修となりました。

温和堂はこの五年ほど週に一度ですが、18歳〜65歳の肢体不自由の方々専用のデイサービスへ出張施術に通っています。
脳性麻痺や脳血管障害の後遺症や進行性疾患などにより他者のサポートが必要な生活を送っておられるご利用者の方々の関節拘縮、筋緊張や麻痺の緩和、身体機能維持といった健康づくりを、鍼灸と徒手を用いお手伝いしています。
ご利用者の方によっては言語での問診が困難な方もおられることもあり、診断方法に悩みを抱えていた一昨年の初夏、幸いにもYNSAに出会う機会を得ました。
YNSA入門の師は、温和堂の鍼灸学校時代に同級だったお馴染みの先生でした。
大変優秀な先生であることに加え、同級のよしみもあり気兼ねなしに詳しく学ぶことができました。

一昨年前から数えて計8回のYNSAの基礎的講座を受講し、自身の臨床においても日々活用して臨んだ今回の研修。
昨年の初参加時には見えなかったことが見えてきたり、自己流となっていたことが浮き彫りになったり、と技術的な気づきが多々ある研修でした。

また朝から晩までの濃密な研修の5日間を共に学んだ21名のお仲間の先生方との肩肘張らない闊達な意見交換により前向きな刺激を得ました。志を同じくする各地のお仲間と知己を得たことは大変心強い財産であります。

そして、何よりも創始者である山元敏勝先生のお人柄と、先生の臨床姿勢に直に触れられたことが研修の最大の賜物でした。
40年以上の臨床経験のなかで自らのご検証を通して見い出されたメソッドを、御歳八十を超えられてなお新たな検証を重ね必要を潔く取捨選択し、刷新し続けておられるその弛まぬ全身全霊のご研鑽の姿勢。
「みなさんも熱心にやってください。中途半端ではなく。」山元先生の姿勢に触れ、このひとことは字面以上の意味を持って響きました。

山元先生はまた、「昔は針1本で(満足な治療が)できたのですが、いまの人たちは違います。」と。情報に溢れ、時間やタスクに追われる現代の生活で、ひとのからだは様変わりしているのです。山元先生は急速に変容するひとのからだの反応をつぶさに捉え、現況に応じた療法を工夫されていらっしゃるのです。

施療しながらポソッと口から出る呟きには、いずれも患者さんの症状をよくされたい、という温かいお気持ちを感じました。
「頭がもう一つあればなぁ。」
印象にのこった山元先生のつぶやきのひとつです。ある脳神経系の疾患の方への施療中のひとことでした。

「(病にあっても) 人間のからだには修復しようとする意欲があるのです。そこに刺激を与える必要があるわけです。」

刻々と変化していく生命と真剣に相対して初めて観えてくる、普遍的な生命の理(ことわり)。患者さんお一人お一人その時々にからだに現れる差異を見つけ、症状の緩和に役立てていく。理論に振り回されることなく、生命のことわりに寄り添う、そんな臨床力の極意を垣間見ることができました。

体表に現れる変化と病の相関性を捉える山元先生を拝見していると、古代の医聖たちもこのようにして、経穴(ツボ)や経絡を見つけたのだなぁ、と感じます。
実際、YNSAの診断法でとらえた治療方針は、見脈や四診を通した東洋医学の診立てと合致することが多いのです。

五十肩、腰痛などの運動器疾患や、中枢性の疾患に用いられることが多いYNSAですが、ホルモンバランスの失調や消化器系の不調にも著効します。

今回、私自身幸運なことに山元先生の治療を受けることができました。
数ヶ月続いていた、ホルモンバランスの変化に伴う心と腎起因の浮腫と息苦しさという症状が顕著に寛解しました。
受療後、10日を経てからだの状態が好転に向かっていることを実感しています。

研修参加からひと月くらいの間「研修マジック」というものが臨床で効く、とは参加者仲間で共通の感触です。
研修で基本に立ち帰ることや、先生の応用的な臨床から得た刺激でしょうか。
参加前と比べ、格段の症状の変化をクライアントさんに実感していただくことができ感謝の限りです。

マジックでなく、実力として定着するように修練いたします!!

山元先生、運営の方々、見学させてくださった患者さんの皆様、本当にありがとうございました。
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Yamamoto New Scalp Acupuncture(YNSA)は、医師の山元敏勝先生により1973年に考案された頭皮への刺鍼を主とする針の療法。
麻酔科医、産科医として、アメリカ、ドイツの病院でご活躍された山元医師が、故郷宮崎・日南市にて開業医として鍼麻酔での数多くの手術、中国式の頭皮針治療、良導絡などを経て辿りつかれた、体表に局在するソマトトープ(体性局在・somatotopy)への診断法と鍼治療用針を用いた治療法。
詳しくは、YNSA学会のウェブサイトをご参照ください。
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