めぐるめぐる:夏至り、羽化しとびだつ天道虫

  • 2014.06.25 Wednesday
  • 17:31
二十四節気の夏至。小暑(今年は7/7)までの期間。(※てんとう虫画像閲覧注意です。)
2014年の夏至日は6/21でした。夏至の日は一年で最も日照時間の長い日。
そしてこの日を境に日いちにちと日照時間は短く、夜が長くなり少しずつ冬に向かいます。
太陽の光によって生きている生き物たちすべてにとって、夏はいのちがみなぎる季節です。植物や昆虫、もちろん私たち人間も太陽光の量や強さ、日照時間を感知していのちを育んでいます。 生命力に満ちた夏は、次の世代のいのちをはぐぐむための出会いの季節でもあります。
Wikipediaによると、キリスト教以前のヨーロッパでは古来夏至は恋の季節なのだとか。 日本の風習では出会いのお祭りは夏至ではなく、大暑を過ぎてからの夏祭りがそれに相当するのでしょうか。夏至のころは日本では田植えなど農繁期に重なる時期ですし、梅雨の最中では恋すら鬱陶しいのかもしれませんね。


1juneさて、てんとう虫。お天道さまに向かって飛ぶことからお天道さんの虫=天道虫、と呼ばれるのだとか。 二十四節気では天道虫は、夏至より二気前5月の最終週から6月の頭にあたる小満に登場します。小満のころは雨量が増え、草が勢いを増してきます。瑞々しい葉を出す植物から栄養をうけるアブラムシも総力をあげて子孫を増やし始めます。てんとう虫には アブラムシを主食とする種があります。アブラムシの増え始める小満のころから、つやつやの甲冑に二つ星や四つ星を載せた天道虫がみられるようになってきま す。

温和堂は昨年より、蔬菜をベランダでプランター栽培しています。
秋蒔きのタネをとるために育てているダイコンが開花を前にして、葉も蕾も全体的にアブラムシまみれとなってしまいました。タネどころか開花すら危ぶまれていたそんな6月の初頭、1匹のてんとう虫が飛来してきてくれました。
右上の写真がそのてんとう虫です。
grub-ladybird見事な仕事ぶりには舌をまきました。増強すべく散歩道で数匹のてんとう虫をリクルート。てんとう虫たちの大活躍のおかげさまにて無事にダイコンは結実してくれました。アブラムシの勢いはまだまだ止まらない様子でしたが肝腎のてんとう虫は2匹を残して飛び去ってしまいました。新しいてんとう虫をお誘 いするかどうか悩んでいた6/10の朝、15匹ほどの黒いゲジゲジした小さな虫がアブラムシを盛んに捕食してるのを発見しました。そうです。Baby ladybird、てんとう虫の幼虫が生まれていたのです。
ちいさなプランターのなかの、循環型の生態系です。

蛹になる瞬間grub-ladybird26/17の朝、ダイコンに水をまいていたときオレンジ色の光の瞬きを感じふと目をやると、ダイコン種の鞘の上にいた幼虫が、ポンっとオレンジ色の蛹に変態した瞬間でした。
左の画像は、変態後数秒したところ。右の図のような黒字にオレンジ模様のゲジゲジが、一瞬でオレンジ色の球体に変化したのです。

この瞬間のてんとう虫をみて、お天道さんの虫という名付けの妙を感じいりました。

実はてんとう虫が蛹になることは、初めて知りました。この時も羽化したのだと思い込んでいたのです。ところが1時間経っても、半日過ぎても二日目になってもじっとしています。時折からだを直角にして脱皮するような動きをみせるものの、その場から動きません。


そして4日目、夏至日前日の朝に、天道虫の羽化の瞬間に居合わせることができましたemergence 02。この瞬間もまた、小さなお天道さんがポンっと出てきたのです。数時間抜け殻の付近でじっとしている間に次第に色素が体にでてきました。15匹ほどいた幼虫はすべて、黒地に赤の二星紋の姿に羽化していました。奇しくも6月頭に飛来してきてくれたてんとう虫の個体と同じ柄です。
羽化した後も数匹は、残っているアブラムシを堪能しています。数匹は新天地を求め元気に飛びたっていきました。


そんな折、“「生物農薬」で販売される飛ばないテントウムシ“ というニュース記事を目にしました。
広島県にある近畿中国四国農業研究センターが、飛行能力の低いテントウムシをかけ合わせることで、'飛ばない'テントウムシを開発。「生物農薬」として販売するのだそう。

無農薬、無肥料栽培をするうえで、虫やコンパニオンプランツはたいせつな相方です。私も大いなる恩恵に授かりました。
自然農法を実践されているプロの先輩方は、「アブラムシが発生するのにも理由がある。土壌の残留農薬、または作物の病気に起因する可能性を考慮してみる。」とコメントされています。
「アブラムシ対策としてはてんとう虫には長居してもらえると助かるなぁ」とは思いつつも、飛び立っていったてんとう虫の姿は「然るべき時が来て然るべきところへ行ったのですね」と見送りました。
掛け合わせにより飛ばなくしたてんとう虫達とはいえ、必要となれば飛ぶように遺伝子が突然変異を起こして人類から飛び去る日がくるかもしれません。
飛ばないテントウムシによる対応は、人体における病変への鎮痛剤などの対症療法。当座をしのぐために必要なことではあります。
しかし人体における生活様式の見直しにあたる根本治療である、土壌や環境の見直しが伴ってこその解決になるのでしょう。
家庭栽培レベルと商用の栽培とでは、事情は異なることでしょうが、自分のからだに置き換えてみるとするべきことがみえてきます。血液がからだを潤滑にめぐるように。


 
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