夏草や湿熱とりてすこやかに

  • 2014.07.29 Tuesday
  • 12:53
夏の土用の丑、今年は本日7/29。
昨年夏の土用の食養生で(「土用しじみは腹ぐすり」)でシジミをご紹介しましたので、今日は夏草で清熱したお話を。

圃場−前先日、自然農法でお野菜を育てられている農家さんの畑での夏草取りに呼んでいただきました。
前日の大雨を得た晴天下、作物、野の草、虫たちと畑すべてがいのちの大合唱をしているようでした。
ごま、落花生、里芋の下草とりをしたのですが、畑の立地によって下草の植生がそれぞれ違っているのがとても興味深いものでした。

圃場ー後無施肥(肥料なし)でつくられている畑なので、下草たちもしっかりと根を張っているものが多く、特にイネ科の下草を抜くときは、しっかり足の裏で地面に根を生やす心づもりで丹田に重心を据えてとりかからないとひっくり返ってしまいそうになります。

左の画像は草取り前、右は草取り後の落花生の畝です。
農を生業にされていらっしゃる方には、炎天下での夏草仕事は辛どく果てしない作業かと思います。たまさか手伝いにきた私たちにとっては、全身が解放され(大汗。それはもう半端なく)、心地よい五感の刺激をうけ、そしてとても楽しい作業でした。

里芋畑お昼ご飯を頂いたのは上の写真とは少し離れた山間にある畑を前にした木かげ。右の画像の里芋畑が眼前に広がっています。

用意していただいた麦茶と玄米のおにぎり、そして畑で採れた夏野菜の和え物と揚げびたしと果物。ここちよい場所とおいしいお野菜。生きている実感が身体の隅々まで満つる贅沢な昼餉。有難うございました!

しゃがみこみ草の海に入り込んで下草を抜いていると、目線の高さにある草の茎が森のようにみえてきます。農家さんたちからは呆れられてしまいそうですが、アリエッティ気分が味わえます。

アリエッティ目線の他にも、もうひとつお楽しみがあります。夏草摘みです。
神農さんや岡本信人さんのように野草に精通しているわけではない温和堂は、教えていただいて、食べるとおいしい夏草を2種摘んで帰ってきました。

滑り莧(スベリヒユ・画像上方)と紫露草(ムラサキツユクサ・画像下方)。

Wikipedia で詳細をご確認ください。
・スベリヒユ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A6

・ツユクサ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%A6%E3%82%AF%E3%82%B5


お清まし
初めての食材のため、塩湯がきした後、干しエビとトマトでだしをとったお清汁の実として頂いてみました。

スベリヒユは、酸味と甘味、ほんのかすかな苦味。

ツユクサは、つよく感じる味はあまりない。
よく噛むとかすかな甘味と苦味。

和え物もう一品、和え物にスベリヒユを入れてみました。
お昼にご馳走になった絶品和え物からインスパイアされました。畑から頂いてきた茄子と胡瓜、そして辛味ダイコンも入り、味わい深く頂きました。
レシピをこちらに投稿してみました。( →cookpad レシピ )

スベリヒユは、果物を思わせるほど、甘酸っぱさが際立つ味なのであっさりとしたお料理によいようです。そして「すべり」と名がつくだけあり少しぬめりがあるので、お清汁の実やおひたしなどがよいようです。

ツユクサは、味が薄いので胡麻和えや白和えなどしっかりした味の合え菜とするとよいように思いました。

この日は、夜になっても気温が高い日でしたが、お清汁をいただくうちに、頚元がすーっと涼やかになり、また消耗した体力ももとにもどるような充実感を得ました。


スベリヒユ花スベリヒユは漢方の薬剤として古来、皮膚の炎症を治してきました。乾燥させた葉を煎じて服用または患部に塗布して用いるそうです。

スベリヒユの漢方名「五行草」はその色からきています。青(緑)の葉、赤い茎、黄色い花、白い根、黒い種。一身で五つの色をもつ草、五行草。東洋医学では五行の均衡がとれていることは健康な状態であることから、五行の名を冠するこのスベリヒユはバランスのとれた薬草でもあるのでしょう。

薬性としては、「清熱」からだの余分な熱をとる。特に湿をともなった熱(湿疹や水分の滞りを伴う炎症:下痢、膀胱炎など)をとるといわれています。

食物成分として特記すべきは、オメガ3脂肪酸含有量だとか。検査済み全植物中最高の含有量なのだそうです。脂質のほかには蛋白質、糖質、ミネラル類、ビタミンB1、ビタミンB2などが含まれていることから、夏バテ予防にはもってこいの食材といえますね。
(オメガ3脂肪酸について詳しくは ウィキペディアから http://ja.wikipedia.org/wiki/%CE%A9-3%E8%84%82%E8%82%AA%E9%85%B8 )

画像は、スベリヒユの花。7月の頭に他の畑で草取りをしたときに摘んできたスベリヒユが可愛らしいので植木鉢で栽培していました。スベリヒユは野草ですので河原や公園などで見つけられると思います。

野草なので残念ながら八百屋さんでは手に入りません。地方によっては手に入るかもしれません。トンボ草やひょうなど地方の呼び名があるようです。
三方良しなのは、農家さんの夏草取りのお手伝いかもしれませんね。

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