暑中お見舞いもうしあげます。〜冷房考と夏の過ごし方〜

  • 2015.08.01 Saturday
  • 13:49
tomatoes暑中お見舞申し上げます。

今日から8月。
7月の前半からの猛暑続きで体調を崩されていらっしゃる方のご来院が増えてきました。
冷房の効いた室内で就寝中も含め1日の大半を過ごしているうちに喉が痛くなり、咳や倦怠感、節々の痛みといった感冒のような症状が出てきたそうです。冷房夏風邪、とでも呼びましょうか。

お体を拝見しますと胸郭から上の部分と下の部分の体温差が著しく、頭はかなりの熱がこもっているのですが、下半身の冷えは冬場よりも強いくらいでした。
下腹部や骨盤部の冷えもさながら、足先は触れた温和堂が思わず「ヒヤッ」と声を出してしまうほどに冷え切っていらっしゃいました。

とりいそぎ、頸と項の境目の辺りに保冷材枕を置き3〜8分ほど当座の火照りを下ろします。
その間に、頭頂部、手足の爪先の井穴に刺絡鍼法を施し、足元と下腹部は箱灸と遠赤外線で温め、その後に全身の施術をさせていただきました。
施術後、ハイビスカスの花茶と蜂蜜漬け梅をお摂り頂きました。梅干しが理想なのですがあまりお好きでないとのこと。


レモン塩 梅干し
ご自宅では夏野菜に自然塩、またはレモンに岩塩などの自然塩を軽くひとつまみのせたもの、あるいは麦茶に自然塩を軽くひとつまみいれたものをお勧めしました。そして頸と項の境目のあたりにくるように濡れタオルか保冷材をタオルで巻いたものをあて、5分ほどしたら外します。そして暑さを感じたらまたつけるを繰り返すという養生をお伝えしました。
そのほかに、冷房との付き合い方として、点けっ放しにするのではなくある程度室温が下がってきたら一旦オフにして、扇風機で部屋の上と下の空気を攪拌する。室温が30度を超えたらまた冷房をかける。冷房中は腰から下、特に足首から先が冷えないように衣類で調整をする、ということもお持ち帰り頂きました。

熱は上昇します。熱気球や蜃気楼を思い浮かべていただけるとわかり易いかと思います。
冷房の効いた室内も、冷気は足元にたまるのですが上のほうは熱がこもります。
足元にサーキュレータを設置するだけでも冷房効率は高まります。そして冷房の中では足元が冷えないようにお気をつけください。

体の中の熱も同様です。加えてヒトの脳はからだの最上部に位置します。
全身血流量の約15%ほどが送られる重要な臓器である脳では、全身酸素消費量の25%ほどを消費するほど物質交換が盛んに行われています。それだけ頭部は熱があがりやすい部位といえます。このように熱を発生しやすい頭部には放熱の機構である汗腺が十分に備わっています。体温調節のためにかく汗は、エクリン汗腺という表皮の器官から体外に出されます。
体温上昇を察知するとからだは発汗をはじめますが、先ず額や鼻など当顔面部より発汗します。脳のオーバーヒートを防ぐための自己防衛機構として生まれつき備わっているものです。

発汗は、打ち水と同じ気化熱の作用によって、熱を体表より逃がします。
汗をじゃんじゃんかいてください!汗をかいたら汗をふくか、濡れタオルまたはシャワーで汗を落としましょう。不快さがとれるだけでなく、表皮の衛生を保つとともに次なる汗をかき易くなります。

発汗後は、ミネラル分の補給を第一に。
梅干しが一番おすすめです。甘味や食品添加物が使われていないものをお使いください。
梅干しが苦手な方は、麦茶に自然塩またはレモンに自然塩をおすすめします。
きゅうりやトマトなど露地ものの旬の夏野菜に自然塩のセットも理想的です。

自然塩には、ナトリウムだけでなくカリウムやマグネシムなど発汗後のからだに必要なミネラル分も含まれています。
麦や夏野菜もバランスのよいミネラルを含むだけでなく、適度に体温を下げてくれるはたらきがあります。
梅干しとレモンは、発汗により失われた体力を、クエン酸で補うことができます。

スポット冷房
温和堂の治療室、実はいままで扇風機や冷風機を5台駆動して夏をやり過ごしてきていました。連日の33度越えを記録する今年の夏、とうとう冷房を導入いたしました。
部屋の構造上、室外機付きの冷房を設置することができないため、排気ダクト付きのスポット冷房です。
この冷房をつけて改めて、足元がひえることがわかりました。
排気ダクト
また、排気ダクトまたは室外機から放出されている熱量のなんと高いこと。
冷房の過剰な使用により、私たちは自身の体温調節機構を衰退させてしまっているだけでなく、外気温の上昇におおきく貢献してしまっているのだ、ということ。
スイッチのON-OFFだけで簡単に温度調節を済ませてしまうのではなく、環境全体の健康観をもういちど見直してみると、いろいろな発見があるかと思います。梅干しが土用干しを経てこのタイミングで出来上がるのも夏の身近な命薬としての意味があるのでしょうね。 これからどんどん美味しくなるウリ科の旬野菜や果物はぜひぜひ上手に生活にとりいれて体温調節に役立ててください。

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