部屋もからだもめぐらせ、すっきりと

  • 2013.12.19 Thursday
  • 00:19
注連飾り師走の十三日の事始めも過ぎましたので、温和堂でも玄関に注連飾りをつけました。
来週は窓磨き 床磨きをし、門松を飾って歳神さまをお迎えする支度をしようと計画しています。
一昨日は御縁があり、温和堂の治療室に風水のコンサルティングを受けました。施術の導線の関係で大掛かりな配置替えはありませんでしたが、ゴジャゴジャと積もってしまったもの達を整理する丁寧なサポートを頂きました。
玄関から入ってくる運気を、家の中、部屋のなかできれいにめぐらす。今回うけた風水コンサルはこの点が重要な要素のようにお見受けしました。
実際の東西南北の方位はつかわず、玄関からみて空間の方位をみたてていくようです。詳しい原理は伺わなかったので、以下は温和堂がこういうものかな、と感じ取ったものです。伝統的な古代中国の陰陽五行学説に基づいた風水観に、現代の西洋式の住宅環境にも無理のないコンテンポラリーな空間認識を取り入れた風通しのよい空間の提案のようなものかな、と理解しました。五行学説(→ 過去ログでチェック)がベースにあるのがみうけられるのは、空間の中心に土黄が配され、土の位の上部(南)に火赤、土の右部(東)に金白、土の下部(北)に水黒、土の左部(西)に木青が配置されているところでした。この五位五色にもとづき、室内に飾ってあった赤をもつ版画を入口からみて上(南)の位置の壁に移動しました。五行的なアドバイスのほかには滞りがおきやすい場所は掃除しやすいように配置をかえて流れをよく保つ。そんな具合に治療室と玄関にある雑多なものたちを整理していくサポートをして頂きました。
はじめは「いやいや、ここにこれがあるのはですね。。え〜とあ〜とこういう意味があって。。。」や、「いやいや、このコードはここでないと届かなくって」といったふうに、変化そのものに対する戸惑いがでたりしたのですが、ご提案いただいた改良案のとおりに変化をうけいれてみるとじつにスッキリして気持ちのよい空間になっていくのです。右の画像の壁には以前は電源コードが絡みついていました。
左手の画像も整理後の様子。以前はここにはゴジャゴジャといろいろなものがひしめいていました。整理して下にある古代九鍼の額に配置をあわせて頂いたら、温和堂のコアメッセージである「温」の字が際立つようになりました。
このコンサルティングをうけて強く感じたのは、慣れは澱みを産み、澱みは変化を倦むようになる、のだなぁということ。そして変化を倦むその先にはアンバランスが出てくる。

からだのメンテナンスと同じですね。じつはこの御縁の方にはコンサルティングの前に鍼灸を受療していただきました。施術後にはおからだが滑らかな動きを取り戻されていました。そしてコンサルティング後の治療室には、同じような滑らかな流れができていたのを感じました。
澱みなく滑らかに流れているためには、からだも部屋もきれいな気を全体にめぐらせていることが大切だなぁ、と実感しました。コンサルティング、ありがとうございました!!

五感を使って生きる:嗅覚・塗香つくり

  • 2013.05.03 Friday
  • 23:43
先日「塗香作り」のワークショップに参加してきました。「塗香」は、平たくいうと東洋のアロマテラピー。正確には8世紀に鑑真和上により仏教とともに日本にもたらされた仏具の一つです。仏さまの教えを日々の行いとして実践する6つの徳=六波羅蜜の内、持戒を具現化したお供え物六種の一つです。実際には、仏事の際のお清めの香として使われています。法事やお寺さんでの法会などでお坊さんが聲明を唱える前にパッパッと粉を身にかけられるのを目にしたことがあるでしょうか。あの粉が塗香です。香とあるとおり白檀や桂皮、丁子などの香木や種子、香草の粉末が調合されたものです。
塗香つくりをご指導下さったのは創香家・香司の今井麻美子さん。調香、和の香りの講座のほかにライブでの香り演出など幅広い分野でご活躍されていらっしゃるそうです。塗香の歴史や香原料の説明など興味深いお話しのあと参加者も調香に挑戦。初めに今井さんの作品を三つ聞き気に入った作品のレシピの通りに香原料をブレンド、そこから個々に思い通りの香りにアレンジしていきました。「和の香りは円なのです。」と今井さん。それぞれに個性をもった幾種もの香原料を調香し、ひとつの塗香に仕上げるにはよい塩梅が必要となります。その調和が円のようになることは、実際に作ってみて感じることができました。塗香は掌で揉み合わせたりからだにふりかけたりして使います。体温と共に香りが立ちあがり自身の回りがスッキリとクリアな空間になります。

日本で使われる塗香の発祥の地、インドではまさにこのスッキリ感、清涼剤として塗香が発展したそうです。インドでは白檀が人気No.1の香木で鎮静させる効果をもちます。インド南部のケララ州のあるヒンズー寺院では眉間に黄金色の鬱金のペーストを着けて参拝する人達をたくさん見かけましたし、ゴア州の市場では温和堂もバクシーシのお返しにこの鬱金を塗ってもらいました。鬱金のペーストは吹き出物などを清熱させるための民間薬として広く親しまれているようでした。ほかにもハイビスカスの粉なども見かけました。インドでは粉のままではなく水に溶いて練香として用いる事が多く、その名残りは密教の真言宗での塗香の用い方に見られるそうです。真言宗では掌に載せた塗香の粉を「水」の指である薬指におくのだそうです。塗香は、仏教の六つの徳=六波羅蜜の持戒に相当するお供物です。持戒波羅蜜とは、お釈迦さまから与えられた戒律を護ることにより、煩悩と向き合い心の迷いを取り去り心身を清らかにする。インドで清涼効果のある香木により心身を清らかにするところから始まった塗香と合致します。
今井さんは、お清めとしての塗香を宗教的側面からだけでなくもう少し個人的に用いること可能性もあることを推められていました。香りは情動の深いところに入りこむので、自分の気に入った香りを身に纏うことで気分転換をはかってもよいのでは、と。


外からの情報を知覚する感覚は古代ギリシャのアリストテレスによって、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚に分類されたとされています。その中でも嗅覚は、対象物に触れることなく対象物が安全か危険かを嗅ぎ分けるセンサーとして、原始脳と呼ばれる大脳の旧皮質で情報を統合されていることがわかっています。

自分が心地よい、と感じることが出来る香りを薬匙1/8のレベルまで掘りさげて細やかな香りの差を感じとる。均一化され工業化されたものに囲まれたいまの日本の生活で、なかなか努力しないと出来ない体験ができました。心なしかワークショップ参加後、今も敏感に細かい香りを嗅ぎわけることが出来ているように感じます。

持って生まれたもの、磨いて豊かに生きていきたいものです。

てしごと つくばのカフェにて

  • 2013.04.09 Tuesday
  • 12:27
毎月第一日曜日、温和堂はチャリティマッサージのお手伝いをさせて頂いているのですが今月は嵐で中止となってしまいました。なぜ嵐で中止かといいますとこのチャリティマッサージはつくば駅前の公園で開催している「つくいち」という青空朝市の中のひとつなのです。温和堂の鍼灸先輩、つくば草の根はりきゅう院さんのチャリティマッサージブースのほかにつくいちに参加されているのは、つくば付近で地球と共に丁寧に生きるライフスタイルを実践、提案されているカフェや農家さん、パン屋さんたちです。温和堂もいつも自然農法の野菜や卵、パン、キムチを買い込んで帰京するのが楽しみなのです。
今月つくいちは中止でしたが、つくばエクスプレスが動いていたので、つくばに向かいました。いつもつくいちでしかお会いできない、つくいち出店のカフェツアーを先輩が組んで下さいました。目指すは大正時代の郵便局を再生した素敵なカフェポステンさん。 ランチに頂いたのは、塩豚とトマトの煮込み。小麦のニョッキのような手捻りのパスタも入っています。地元自然農家さんの素材を使っていて、とても新鮮で野菜の味がそのままスパイスになったようなお料理。おいしいお食事がいきいきとのる器も地元陶芸家さんの作品。ポステンさんの店内ギャラリーには器のほかに籐籠など丁寧な手仕事が凛とした姿の雑貨が展示されています。 食後に頂いたマスターの焙煎によるコーヒーは、ランチプレートのパウンドケーキと抜群の相性です。 カフェポステンさんは、つくば市北条地区つくば山の登山口の近くにあります。 (昨年の竜巻で被害にあった地区。随分回復していましたが爪痕がまだ少しのこっていました。)


実は、温和堂で施術後にお出ししている生姜茶のグラスは、ガラス作家でもあるポステンさんの大西みゆきさんの作品です! 丁寧な手仕事にふれているとこころがふうわりと豊かになりますね。温和堂もそんな施術ができるよう精進しております。

なもしらぬ とおき しまより♪

  • 2013.04.06 Saturday
  • 21:46

  ♪ なもしらぬ とおき しまより  
   ながれよる やしのみ ひとつ ♪

ううあさん(UA)がドレミノテレビで唄っていた、「やしのみ」を聞きながら南の海から渡ってきたむかしむかしの祖先にあたる人々に思いを馳せ、このブログを書いています。

昨日、探検家、文化人類学者、医師の関野吉晴さんのお話を聞いてきました。関野吉晴さんが2004年から取り組まれている「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」を紹介する国立科学博物館の特別展のプログラムの一環として毎週金曜日夕方に開催されているトークショウです。
アフリカ大陸にホモ・サピエンスの痕跡が確認された700万年前から400万年の時間をかけ地球上を拡散していった人類の偉大なる旅、グレートジャーニー。ユーラシア大陸を経て移動してきた北方グループと、インドシナ方面から黒潮にのり海の道を移動してきた南方グループがたどり着いたのが日本列島。今回トークショウで伺ったのは、インドネシアからフィリピン、台湾沖を経て石垣島へ到達する3年に亘る南方グループの海の道のグレートジャーニーでした。関野さんはこのプロジェクトをほぼ手作り、自然に近い状態で挑まれました。船は勿論、その木を切り出すナタなどの道具の原材料となる砂鉄集めから。壮大なプロジェクトの模様は、国立科学博物館で開催中のグレートジャーニー展、およびページ後部のリンク先よりお確かめください。
トークショウでは、グレートジャーニーを身体を張って再現されてきた関野さんならではのさまざまなお話を伺うことができました。
そのなかで印象にのこったこと。会場から「なぜこのような挑戦を?」という質問に、関野さんは人類が偉大なる大移動をするに至った必要性を会場に問いかけられました。「グレートジャーニーに出ることになった人たちというのは、居場所がなくなって追い出された人たちなんです。強い人たちは強いので出て行く必要がないのですね。こうして追い出されていった人たちですが、弱いままではないんですよね。未開の地に切り込んでいくサバイバル能力、移動していく課程で学び取る航海術、そしてたどり着いた新天地で定着していく適応力を身につけるのです。」
人類の故郷、アフリカからみるとFarEastに位置する日本に定着した私たちの祖先はものすごい文化を携えて上陸し定着していったすごい人たちたちなのでした。
関野さんが実際に航海をした縄文号が展示されているブースには、石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡で発掘された2万年以上前の人類の立派な下顎骨の展示もありました。日本人南方起源説をライフワークとした柳田国男(1875ー1962)がみたらさぞや満足しただろう、とおもいつつ会場をあとにしました。

「椰子の実」の詞は、伊勢の浜に打ち寄せられている椰子の実の話を島崎藤村に話したのがインスピレーションなのだ、というようなことを柳田国男は著書の中にのこしています。(「海上の道」より)


関野さんのトークショウは国立科学博物館にて4月中毎週金曜日18時から。
北方ルートを辿る旅の模様がBSフジにて4/20(土)19時から放映予定です。

                参考 
グレートジャーニー人類の旅 http://gj2013.jp/ 
関野吉晴さん公式サイト http://www.sekino.info/
柳田国男 Wikipedia


余談ですが、ドレミノテレビは10年位まえにNHKで放映されていた童謡をメインにした音楽番組です。やしのみは特にオススメです。UAのきれいな歌声と波の音、山口ともさんのカリンバの音が島崎藤村のうつくしい歌詞とともに心に沁みいります。童謡のアレンジがどれもものすごくカッコイイです。菊地成孔さんのアレンジによる、いっしゅうかんも素晴らしいです。
   

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